外資系クルーの “もものはな” と申します。クルー歴2社にまたがり計4年、
= 第72話から第75話までの担当者紹介! =
年齢約30歳、関西人。このクルーネットはHP開設当初からよく拝見しておりました。
まさか、自分がこんなエッセイを書くことになるとは自分でも驚きです。。
つたない文章ですが、読んで頂けると嬉しいです。
第72話 「諦められぬ夢@」 - 11 Jul .2002-
私は、このクルーの仕事を手にするまで、
実に長い年月を要しました。
いつから ・何故 “スチュワーデス” になりたいと
思い始めたのか憶えていないほど、、、
第73話
「諦められぬ夢A」
- 19 Jul .2002-
ようやく書類選考にも合格はできるようになったものの、
第74話
「人間関係」
- 24 Jul .2002-
この仕事を志望していた頃は、どちらかというと、
第75話
「辛かったこと」
- 1 Aug .2002-
私の場合、不思議と・・思い出に残っているのって、
= 第76話から第79話までの担当紹介! =
皆さま、こんにちは。 第76話
「禁煙のお願い」
- 8 Aug.2002 -
第77話
「採用試験と祖母の思い出」@
- 15 Aug.2002 -
第78話
「採用試験と祖母の思い出」A
- 22 Aug.2002 -
第79話
「海外旅行」
- 29 Aug.2002 -
完!
= 第80話から第83話までの担当紹介! =
週間エッセイをご利用の皆様、いつもご利用頂きまして本当にありがとうございます。 第80話
「感想メールのご紹介」
- 5 Sep.2002 -
第81話
「お休み」
- 12 Sep.2002 -
第82話
「ドリンクオーダー」
- 19 Sep.2002 -
第83話
「職業病」
- 26 Sep.2002 -
重いカートの運搬に加え腰痛の原因を引き起こしているのが、 FAの職病病として一番代表的な腰痛をはじめに 実際、私も一時期手首を傷めてしまい辛い思いをしました。 今回のテーマは職業病でしたが、私の所属する会社では これで今回も4回分のエッセイを無事に終える事が
そこから最終的に合格となるには1年以上かかりました。。
その間、たまたま新聞に派遣グランドホステス募集の広告が
ちいさーーく載っており、応募したら何と合格。
そこでの経験が更にクルーへの達成を早めてくれました。
何がどこでどう転ぶか、本当に後にならないと分かりません。
そうして、ほとんど外資も総なめしたかも?という頃、
通算30回目でようやく合格。 長い道のりでした〜。。。
一体何年かかったのか。辛かった、けど、気分爽快です。
機内で何度か「どうしたらクルーになれるのですか?」
と質問を受けた事があります。
をつけて、諦めずチャレンジすれば・・」としか言えません。
採用担当者が履歴書を読み、興味を持ってもらえるか、
が鍵でしょうか? 資格を増やす、少しユニークな特技を身につける、
誰にも負けない志望動機を言える・・などなど。
友人や家族には 「執念や…・」といつも言われますが。
身長などの身体条件など自分ではどうしようもない問題
でないなら、諦めさえしなければ、道は開けると私は思います。
同期には身長157cmでも合格した人はいますし、
30代半ば未経験でも合格した人もいます。
相性の合う会社に出会うまで時間は
かかるかもしれませんが、何とかなります!
「私も合格できるかも!」と自信をつけて下さい!
「お客様に***なサ−ビスを提供したい」
ということを面接で話したりしていました。
でも、実際飛び始めると、“お客様”よりも、
“同僚・先輩クルー”への気遣いの比重が重い気がしました。
(お客様とのやりとりは、長いフライト時間はあっても、
やはり(注1)ROUTINE WORKに終われ、
なかなかゆっくり時間を取ることができません。)
やはり、人間“相性”というものがあるので、
「どうにも肌の合わない」クルーと一緒に仕事をすると、
フライト後はドっと疲れが出ます。
しかも、そんなFLTではなかなか精神的にも余裕がなく、
特に新人の頃は、お客様に良いサービスを提供
するところまではなかなか到達できません。
ROUTINEをこなすだけで必死、って感じです。
特に仕事になれるまでの数ヶ月〜1年くらいは、
仕事を覚えるストレスが多くなかなか辛い時間でした。
しかも、ベースが日本で実家暮らしーなんかだと良いのですが、
外国暮らしともなると、OFFには外国で一人で同期もFLT中、
全てのストレスを自分の中で抱え込み次の
フライトまでに消化しなくてはなりません。
会社によっても様々でしょうが、やはり社内の
人間関係が良いと仕事をしていても楽しく、
お客様にも余裕を持って接することができます。
上下関係の厳しい会社、(注2)SENIORITYはあるけれど、
フランクな人間関係な会社、と様々。
中にはツワモノも居り、現地クルーに対して
「誰か名前は思い出せないけど…女優に似てる
って言われない?」 なーんて害のない“ウソ”を言っては
相手を気持ち良くさせて楽しく働くっテを使う同僚もいました。
これが良いのか悪いのかは別問題として、
ちょっとしたコミュニケーションの取り方一つで
人間関係って良くも悪くもなりますよね。
また、余談となりますが、この業界、広いようで、
とても狭く、至るところで「実は知り合いだった」
というのが発覚したりして、世界”の狭さを実感します。
特に、どこかで見たことがある人…と思ったら、
結構どこかのエアラインの採用試験で会った方だったり。
世界は狭し…・。
OJTフライトのことが多いのです。
それだけ辛かったのでしょうか?!
訓練で一番辛かったのは、緊急訓練の一環で、
緊急着水を想定してのプールでの実習。
多少は泳げますが、水泳は得意でありません。
その日が恐怖でした。最初はかるーく泳いだりする
だけだったのが、そのうちプールの真ん中の
足が届かない深――いところで少し立ち泳ぎしたり…。
そして中でも最高に辛かったのが……・
プールの真ん中に(端から25mくらいの
地点の最も深い所)ライフジャケットを投げ入れられ、
それに向かって泳ぐのです!
一応人数分のライフジャケットはあるので、
取り合いにはなりませんが、浮かんでいる
場所がバラバラで、泳ぐのが遅かった私が
その地点に着くと近くにはもうなくなっていて、、
探すと遥か彼方にプカプカと浮かんで流されて
いる最後の一個を発見。 再びそこまで泳ぎ、
ライフジャケットを摑み、立ち泳ぎしたまま
ジャケットを着用し膨らませるのです!
立ち泳ぎなんて、初めてだし、もう何がなんだか
わからぬまま終わっていた、という感じでした。
ガブガブたくさん水を飲んでしまいました。
お気楽な性格のせいかもしれません。
この点、クルーとして得な性格です。
良いことも辛いことも、うまく自分の中で消化して行ける
ようになってから、この仕事を楽しめるようになりました。
なかなか離れられない、、、そんな気がします。
同じゴールに向かい達成する、大きな充実感の得れる
素晴らしい仕事だと思います。
事情があってもうすぐ退職しますが、これからも
何らかの形で「空」に関われる仕事を続けたいと感じています。
つたない文章を読んでいただきありがとうございました。。。。。
初めてということで、多少文章にまとまりのないところも
ありがとうございました。
essay@crew-jp.com
( Photo by (c)Messy )
国内系FAのごんと申します。
エッセイを担当するのは3回目です。
民族大移動のこの季節、国内線国際線行き先問わず満席です。
ご利用ありがとうございます。
ですが、本音はやっぱり・・・、大変です!!
近年、ほとんどの航空会社は機内を禁煙にしています。
機内どころか、街中に於いて禁煙の傾向が強まり、
愛煙家の方々には肩身の狭い世の中になってきてますね。
良かったこと
@喫煙席を巡るトラブルがなくなった。
チェックインした時にはもう喫煙席がなかった。
吸う時だけ喫煙席に移りたい。
禁煙席なのに喫煙エリアの一列前で、煙が流れてくる。
などなど、たくさんの苦情があり、対応が大変だったものですが、
一切なくなりました。
みんな平等、禁煙席ですもの!
A灰皿掃除がなくなった。
エコノミークラスのあの小さい灰皿はすぐいっぱいになるので、
ピンセットでほじくり出して掃除してました。
それはジュニアの仕事だったので、
全身タバコ臭いし、手は真っ黒になるしで、
それはもう辛かったものです。
悪かったこと
・隠れ喫煙が多い。
席で吸えないなら、トイレで、というわけです。
わたし達の目が届かないサービス中や、サービス終了直後が多いですね。
トイレチェックの際扉を開けた途端、タバコのニオイ。
瞬時に、ゴミ箱に吸殻がないか、火がどこかでくすぶってないか、
トイレ内全体をチェックします。
機内は非常に乾燥していますので、
一旦火がつくと、あっという間に燃え尽きます。
(先日、喫煙による火災が原因の事故がありました。)
恐ろしい火災が発生しないように。
犯人探しも大変です。
見つかることもあるし、見つからないこともあります。
その人には、厳重注意です。
悪質な場合には次回以降搭乗できないような処置をとったり、
引き返して降機させることもあります。
トイレ内喫煙がなくなる日はくるのでしょうか。
愛煙家のみなさま、、ご協力をお願いします。
わたしは夏に入社しました。
毎年お盆の時期になると、採用試験や訓練中の毎日を思い出します。
私は背も低いし、接客のバイトもしたこともないし、
気がきかないし・・・、
と合格とは程遠いと思っていました。
でも受けなければ何も始まらないと思い、
気持ちを入れ替えて試験を受けていたのです。
わたしのFA受験を聞きつけた祖母は、
次の試験はいつなの?と2、3日おきに電話をくれました。
祖母は心配でしょうがない様子で、
わたしの試験の話を一生懸命聞いてくれ、励ましてくれました。
最終試験に進む前の週、祖母は自転車に乗っていて事故に遭い、
頭と足が痛いということで入院してしまいました。
わたしは急いでお見舞いに行きましたが、
ちょっと頭が痛いだけよ、といって意外に元気な様子でした。
そして相変わらずわたしの試験のことを心配していました。
安心してその日は帰宅しました。
数日後、祖母の調子があまり良くないということで、
母は祖母の家や病院に泊まりこむようになりました。
祖母の容態を心配するわたしに、母の答えは「大丈夫よー、平気平気」。
試験の朝も、笑顔でがんばってらっしゃい。終わったら電話してね。
と送り出してくれました。
羽田空港のビルに着き、大きく深呼吸して気合いを入れました。
泣いても笑ってもこれが最後。おばあちゃんも応援してくれてるし。
と自分に言い聞かせて、身体検査と面接を受けました。
次回に続く・・
長かった試験も無事終わり、
空港の公衆電話から、母のいる祖母の家に電話をしました。
ひと通り試験のことを報告した後・・・、
「おばあちゃん昨日亡くなったのよ。
今日お通夜だからおばあちゃんの家に来てね。」
信じられない母の言葉でした。
実は数日前から意識がなく、危篤状態だったそうです。
電話を切って祖母の家に着くまでの1時間、
ほとんど何も覚えていません。
涙があふれてきて前が見えませんでした。
祖母の家に着くと、玄関には白黒の幕が貼られ居間には祭壇がありました。
信じたくなくても、そこには現実がありました。
わたしの試験の前日に祖母は亡くなっていた。
みんなそれをわたしに知られないように明るくふるまっていた。
母は言いました。
辛い中、気遣ってくれていたことに感謝しました。
それから数日後、合格の電話が来ました。
夜、家族でドキドキしながら夕食をとっていた時でした。
うれしくてうれしくて、友人や親戚に電話しました。
一番に伝えたかった祖母はいません。
でも、最終試験を天国から見守ってくれていました。
そのお陰で今のわたしがあるんだな、と思っています。
機内で祖母に似たお年寄りを見ると、
祖母が偵察に来たのかも?!なんて思ってしまいます。
よくお客さまや友達に、
「いつもいつも海外旅行してるから、自分で旅行しなくていいね」
なんて言われます。
それが違うんですよ、実は。
みんな長期休暇にはプライベートで旅行しています。
確かに海外には行き、観光などもしますが、
あくまでも乗務の時は仕事モードなので、
なんとなく帰りの乗務のことが気になったりします。
それに比べてプライベートの旅行の楽しいことといったら!
いつも機内で仕事しているわたしですが、
旅行の飛行機は全く別世界。
わくわくしながらエコノミーの席に座り、
飲み物やミールは何にしようか、
今日の映画は何を見ようか、
ガイドブックを見て、どこを観光しようか、
などなど、旅の初めから真剣に旅行を満喫しております。
わたしの会社の後輩も先日旅行をした際、
あまりのうれしさに一睡もできず、話をしたり、
ガイドブックを読んで研究していたところ、
隣りの女性に、「学生さん?旅行は初めてなの?」
といろいろ聞かれたそうです。
まさかFAとも言えず、学生ってことにしときました・・・だそうです。
うきうきモードでも、やっぱりサービスを始め
いろいろなことが気になったりします。
今は(FAが)忙しい時間だから後にしよう、とか、
もうすぐトイレが混むから今行こう、とか。
先日はトイレットペーパーの残りがあとわずかだったので、
無意識に引き出しから出して補充してしまっていました。
染み付いた感覚ってなかなか取れないものですね。(笑)
うきうきモードであり、そしてなぜかFAの動きをよく読んでいる人は、
実はクルーかもしれませんね。
essay@crew-jp.com
( Photo by (c)Chiaki)
久々にこのコーナーの担当をさせて頂きます現役外資系FAです。
今回で4回目の登場ですがどうぞよろしくお願いします。
さて、このコーナーは2001年の年明けと共にスタートしたのですが、
今まで利用者の方々の声をアップする機会がございませんでした。
そんわけで今回は皆様から頂きました感想メールをご紹介させて頂きます。
私を含めエッセイの当番をされた方々は皆様からの感想メールを
心よりお待ちしておりますので、今からでも決して遅くありません!
当コーナーのメールアドレスまで送って下さい。
又、このコーナーに関するご意見等も歓迎しています。
1.
身近にFAの方がいない私にとって、現役外資系FAさんの
エッセイはとても勉強になり、具体的にどのようなCREWに
なりたいかというヒントにもなりました。本当にありがとうございました。
2.
私は客室乗務員を目指しつつ、現在は事務のアルバイト
をしている22歳の社会人です。エッセイを読んで、
おととしの夏のイギリスのホームスティでのことを思い出しました。
そこには、6歳の男の子がいて、何か頼む時には「Please」を言い、
それを忘れてしまうとお母さんが、すかさず注意していました。
エッセイでの3つのマジックワードをホームスティ
先ではよく耳にしていたと、今改めて思います。
この3つ言葉を付け加えるだけで、大分言葉の雰囲気が
変わってきます。その言葉を言う方にも、言われる方にも、
その言葉一つで快い気持ちになると思います。
エッセイを読み、サービスを提供する方になっても、
される方になっても、感謝する気持ちを忘れてはいけない
とつくづく思いました。次回飛行機を利用する時
(飛行機に乗る時だけとは限りませんが)には、
マジックワードを忘れずに使いたいと思います。
クルーとしての視点でのエッセイをまた書いてください。
楽しみにしています。
3. エッセイ、昨夜読ませていただきました。
トレーニングのこと、初めてのフライトのこと、
心に残っている乗務のこと、最近の若い人達の
マナーのこと、それからサービスを提供すること
だけがFAの仕事ではないということ・・・・
楽しく読ませていただいたり、勉強する部分もありました。
3つのマジックワード、本当に大切ですよね。
言うか言わないかで大違いです。
*THANK YOU *EXCUSE ME *PLEASE
日常生活の中で使っていたら、機内でも、
又お店でもどこででも自然とでてきますよね。
簡単だけどすごい力がある言葉ですよね。大切にしたいですね。
4.
現役外資系FAさんのお話を読みながら、
どこの航空会社のお話をしているんだろう、
素敵な会社だな、と思いました。
客室乗務員の世界は上下関係が厳しい、
など、様々な噂がたたれていますが、
このエッセイを読んでいてそのようなものは
一切感じず、やっぱりなりたい!という気持ちが
大きくなりました。私は、噂などよりも、自分のお客様や
クルー仲間を大事に思う気持ちを大切にしたいです。
お客様に安全で快適なサービスを与えられる
客室乗務員というお仕事をする人は、人間的に
素敵な人だと信じていますし、自分もそうなりたいと
思っています。今私は就職活動中で、航空会社はもちろん、
他の民間企業のエントリーなどもしています。
まだ、外資系航空会社志望か国内航空会社志望
なのかも定まっていませんし、自分がどちらに向いて
いるのか、客室乗務員自体が自分に向いているのかも
分かりません。受験しながら、色々悩み事はありますが、
やっぱり夢を叶えたいし、もっとこの仕事について知りたい、
と思います。そんな中で、現役外資FAさんのエッセイは、
FAの実際の仕事を覗かせてくれる、貴重なものでした。
色々と大変なこともおありでしょうが、素敵な仲間に
恵まれている気がしました。とてもチャーミングな機長さんや
クルーの方のお話、気に入りました^^
これからもお忙しいでしょうが、お仕事がんばってくださいね。
私もいつか、同じ空を飛べるようにがんばりたいと思います。
現役外資系FAさんのように、簡単だけど難しい3つの
キーワードを守ることができるような自分を目指し、
そのような人とより多く出会えることを願っています。
5.
私は現在客室乗務員を目指しております、
25歳会社員です。エッセイを読ませて頂きましたが、
私も全く同感です。私は商社で一般事務をしていますので、
少し違う観点からになってしまいますが、日々の勤務
においても、「自分さえよければそれでいい。」という
姿勢の人がかなり多いのではないかと思います。
自分が快適に仕事できればいい、という感じで
その後の仕事の流れ、受け継ぐ人の事を考えない
というのは、問題だと思います。
会社は組織であり自分一人で動いているのでは
ないのだから、常に周りを見、先の事も頭に入れながら、
作業をすすめていけば、みんながもっといい環境で
仕事ができるのではないかなぁ、と思っています。
自分の周りの人を思いやる気持ちと感謝する気持ちは、
自分がどんな状態にあっても忘れたくないと思います。
接客業という仕事は、私はアルバイトを通じて経験が
ありますが、本当にいろんなお客様がいらっしゃって、
大変なお仕事だと思います。でも、どんな時でも
周りへの気配り、思いやりを忘れず、相手の気持ち
に立ってサービスができる乗務員になれることを
目指して頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
6.
e-mailにて失礼いたします。
クルーネットに掲載されているエッセイを
読ませていただきました。そう、そうと納得
してしまいました。私は以前に旅行会社で
働いていました。仕事の内容は異なりますが
お気持ちが理解できます。そして、飛行機に
乗るたび客室乗務員さん達の苦労は大変な
ものであると感じています。
いろいろなお客様が搭乗してこられるので
本当に迅速な対応と心からの笑顔と保つことは
大変だと思います。でも、この仕事をしなければ
会うことが出来ない人、行くことが出来ない場所、
体験出来なかったこと、すべてが客室乗務員
としての仕事をとうして得られるものだと考えます。
旅行会社の仕事もそうでした。
これからも、お体に気をつけて世界の
空でのお仕事頑張って下さい。
7.
私が、12年前にクリスマスのフライトで
CXに乗ったとき機内の照明が一瞬消えて、
キャプテンが窓の外を見てくださいとう
機内放送しました。かれは、サンタが向かって
くると絶叫しました。其の後、照明がつくと、
サンタのかっこをしたキャプテンがいました。
日系の航会社では味わえない楽しい一時でした。
12年ぶりに今年は、海外駐在生活に戻ります。
あのときのような楽しい思い出をもっと
体験できるかなとまた、期待しています
8.
現役外資系FAさんのエッセイを読み、
うう〜んと考えさせれれました。
私は××と申します。現在28歳です。
ホテルのフロントで働き2年目を迎えます。
短大卒業後は無難に銀行に入行しました。
しかし、何かものたりなさというか、やりがいと
夢を求め23歳のときから航空会社受験に
トライし続けています。ご両親に対する
お気持ちがエッセイの中に書かれてあり、
やはりたくさんの障害を乗り越え、様々な思いと
葛藤されながらFAの仕事をされているのだと思いました。
合格しなければなにも先には進まないことは
十分承知しているのですが、合格後のことを
考えると家族を置き去りにしていくような
罪悪感にさいなまれてしまいます。
一度きりの人生だから、悔いの残らないように
チャレンジする勇気が最近減りつつあります。
しかし、FAをめざし学んできたことやたくさんの
魅力的な現役のFAの方や元FAの方々に、
出会えたり教えていただいたことは、
私にとってものすごい財産となりました。
20代のうちは受験し続けるつもりでいます。
こころ温まるお話をありがとうございました。
-------○○○○○○○-----○○○○○○○--------
当コーナーに感想メールを送って下さった皆様、
本当にどうもありがとうございました。
今回ご紹介させて頂いた方以外からも
たくさんのご意見、感想メールを頂いておりますが、
スペースの関係上掲載出来ませんでした。
どうぞご了承下さい。
さて、私が書いたエッセイの中で特に反響が大きかったのは
2001年2月4日にアップになった第5回目の
「最近機内で思った事」でしたが、様々なご意見を
頂きまして本当に参考になりました。
今回ご紹介した中にもあったようにマナーの低下が
残念に思うと言った意見や3つのマジックワードを
是非使って行きたいといった肯定的な意見が殆どでしたが、
反対にFAと言うのはお金をもらって仕事をしている
のだからお客様に対して何か不満を言うなんて
絶対にしてはいけない事で、その事自体がマナー
違反だと言ったご意見も頂きました。
確かにプロとして働いている以上、お客様に少しでも
不快な思いを抱かせてしまう事はしてはならない事なので
もっともなご意見だと謙虚に受けとめたいと考えております。
前回のエッセイははっきり申し上げまして
私は全くエッセイを書いていませんでした。
これは今までになかった完全な“手抜き”だと
お叱りを受けてしまいそうですが、どうぞお許し下さい。
私もこのコーナーでかれこれ15作ぐらいエッセイを書いてきましてので、
そろそろ書くネタがなくなってしまったので...と言い訳はこのぐらいにして
今回はお休みについて書いてみたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますがフライトアテンダントの
仕事はお休みが多いです。私の会社では国際線のFAは
一月に大体80−100時間程度の乗務をします。
この数字は私の知る限りでは現在の航空会社の中で
平均より少し多い程度ですが、仮に一般企業で一日8時間
労働した場合と比較すると一月に10日から12日半程働けば
その月の労働分はおしまいなのでかなりお休みが多いのが
良くお分かり頂けるかと思います。
参考にまで私の場合ですが一月のお休みは
ステイ先のオフは除いて12,3日といった感じです。
更に年間6週間の有給休暇もあるので合計年間で
160日(年間44%)ぐらい全く仕事をしない日があります。
更に、機材のメンテナンスやリースで借りていた機材を
返却で便数が減るオフシーズンには数週間から数ヶ月の
無給のお休み(Leave without pay)というシステムも採用しており
希望者はこのお休みを利用して長期旅行へ出かけたりしています。
又、欧米系の航空会社では当然ですが産休や育児休暇も
充実しており男性でも最高18ヶ月間の育児休暇を申請出来ます。
こんなにたくさんお休みがあっても一昔前に比べれば
路線数や便数が増えた関係でFAのお休みは
減少傾向にあるのが現状ですが、これだけお休みをして
いても贅沢をしなければ何とか生活もして行けます。
もちろん、FAの仕事は飛べば飛ぶほどお金になる
仕事なので長く休んでいると残業代や乗務手当が
一切もらえないので生活費に影響が出てきます。
ですが、日本ほど住宅価格が高額でない事もあり
20代で乗務暦数年のクルーでも大抵の人は
持ち家を持っています。(もちろんローンを組んでいますが)
と、ここまで書いてしまうと 「お休みが多くて、お給料も
そこそこ生活して行くだけもらえる。なんて良い仕事なんだ。」
と思ってしまうかも知れませんが、休みが多いと言う事は
時間をもてあそばせてしまう事にもなりかねません。
外資系だとセカンドジョブやサードジョブなんて事をしている
人も結構いますが、実際お休みのパターンが不規則な
この仕事は他の仕事と掛け持ちで行うのは結構難しいです。
別に無理に仕事をしなくても旅行へ出かけたり、
趣味や習い事に出掛けても良いのですが
そうなると結構出費が重なってしまいます。
では、どうやってオフ時間を過ごすか?ですが、
時々買い物に出掛けたり、映画を見たり、ホームパーティー
を開いたり、参加したりもしますが皆さん殆どが
自宅でのんびり過ごしているようです。
子供がおられる家庭では子供の学校への送り迎えや
家族サービスと言う手もあるのでしょうが、独身だったり、
子供のいないカップルだったりするとたいしてすることはないようです。
人間というのは天邪鬼な性格なのかも知れませんね。
「自由になる時間がない時は自由になる時間が欲しいと思うし、
その逆に自由になる時間が有りすぎると忙しくなりたいと思ってしまいます。」
世間のお忙しい方々からしてみればなんて贅沢な悩みなんだと
お叱りを受けてしまいそうですが、結構時間をもてあそばせて
しまっているクルーの方々って多いのではないでしょうか?
ちなみに、私の場合ですが6週間のお休みの大半は
日本へ帰国して実家の農作業を手伝っています。
又、普段のオフは通信教育で資格取得の為の勉強をしています。
私達FAが機内で最もたくさん行う仕事は多分、
お客様よりお飲み物のオーダーを伺いそれを作って
お渡しする作業かと思います。
私の場合、主に10時間以上の長距離フライトに
乗務する事が多いので、1フライトで多い時ですと
のべ人数にして400人ー500人分ぐらいのオーダー
を伺いお作りします。 どんなお飲み物をサービス
するかと言いますと、ビール、ワイン、フルーツジュース、
牛乳、お水等の単品の他にウイスキーやバーボン、
ボッカ、ラム、ジン、ブランデイーらをベースとした
カクテルを10数種類お作りします。
大抵のお客様は一回のドリンクサービスの際、
1種類のお飲み物を頼みますが、多い人ですと
3つ、4つと頼む方もおれれます。(余談ですが、
オーダーの多い人は欧米系の白人の方が殆どです。)
機内でのお飲み物は全て無料ですので、
私達FAは何杯お客様がオーダーされても笑顔で対応します。
ですが、満席のフライトで一度に3杯、4杯頼まれると
この人の後ろに未だ100名以上の方が飲物のオーダーを
待っているのだから、直ぐにお飲みになる分以外は
後で改めてオーダーして欲しいと思ってしまいます。
又、「何かお飲み物はいかがですか?」とお伺いすると、
「何があるのですか?」とおっしゃるお客様が結構おられます。
正直に言いますと、この質問は何度も聞くと嫌になります。
もちろん、これもサービスの一環ですので、丁寧にお答え
しますが一度にたくさんのお飲み物を頼まれる方と同様に、
満席のフライトですとこの方の後に数100名のお客様が
順番待ちをしているのですから、ご自分の順番が来る前に
オーダーを決めておいて欲しいと思ってしまいます。
なんだか私の仕事中のグチを書いてしまいましてゴメンナサイ。
気分を害された方がおられましたら、お詫び申し上げます。
でも、共感して頂けたFAの方も多いのでは?と勝手に思ってます。
私がドリンクサービス中にあった出来事で面白かった
エピソードを数件ご紹介します。トマトジュースをお願い
しようと思っていたお客様が間違えてポテトジュース
を下さいと頼まれたり、普段、会社にヤクルトオバさんが
やって来るのかどうか知りませんが、ヤクルトを頼まれた方。
どちらも搭載していればサービスさせて頂きますが、
多分何処のエアラインにも無いと思います。
カクテルやレモネードの中にいれるレモンスライスを
“たくわん”と勘違いしてつまみにたくわんが欲しいと
お願いされた時は「日本人はお漬物が好きなんだなぁ」
と妙に感動しました。
最後に、ドリンクサービスで気をつけていることですが、
ワインのフルボトルやコーヒー、紅茶が一杯入っている
ジャグ等は重さにすると2−3kgになり片手で持つと
結構重いのです。この為、毎フライト何十、何百回と
それらを片手で持ってカップに注いでいると
手首にかなりの負担になります。
私もその作業が原因で右手首が腱鞘炎になり
フィジオセラピーに通いました。単調な作業の連続は
筋肉に疲労を蓄積させるので、フライト中の空き
時間をつかってしっかりとマッサージやストレッチをしています。
そのおかげで現在はとても快適です。
どんなお仕事でもその仕事に関連してなり易い
病気と言うのがあるかも知れませんが、私が今
就いているFAの仕事でもいわゆる職業病と呼べ
そうなものがあります。その代表が"腰痛”です。
腰痛があまりにも悪化してしまいFAをお辞めに
なってしまう人も実際に存在します。
私は幸いにして今のところ腰痛にはかかって
おりませんが人間の筋力は年齢と共に衰退して
ゆくので全く安心と言うわけではございません。
ところで、なぜFAに腰痛持ちの方が多いかを説明しますと
一番の原因はとても重いカートを押したり、引いたりする
作業が起因していると考えられます。
このカートの重さは会社や機材、路線によっても
それぞれ異なるのですがドリンクがギッシリ詰まった
国際線の長距離フライトの場合、その重量は100`以上
とも言われています。私達クルーは腰を痛めないようにと
カートを運ぶ際は基本的に2名で作業を行います。
ですが、満席のフライトで人手が足りなかったり、
急いでいる時などは1人で運搬をします。
ミールサービスの際にカートの中からトレイを取り出したり、
お食事後にそのトレイを回収して元のカートの中に
収納する作業です。これらの作業を狭い機内で行うには
必然的に何十回と腰を曲げなければなりません。
仮に1フライトで2回食事サービスが行われ合計100回
この作業と行ったとして年間100フライトしたとしたら
1万回にも成るわけでこの仕事を長く続ければ続ける程
腰への疲労は蓄積されるものと思われます。
腰痛の主な原因を2つ程紹介しましたが、これ以外にも
機内でお客様がお持込になられた重い荷物を頭上の棚に
持ち上げて収納したり、逆に降ろしたり、ギャレーワークで
重いコンテナを持ち上げたり、降ろしたりといった荷物の
上げ降ろしも重労働です。特に身長が低いFAはより苦労します。
ご紹介しましたが、それ以外にも成り易い症状と言うのは
いくつかあるかと思いますが、案外忘れがちなのが手首や
その近くの筋肉疲労があげられます。これは先程述べました
カートの運搬や荷物の上げ降ろしも原因の一部として考え
られますが、特に手首に関してはドリンクサービスが主な
原因だと思えます。私達FAはジュースやビール、ワイン、
アルコール、コーヒー、紅茶、日本茶と様々なドリンクを
グラスやコップに注ぎお渡しするのですが、このドリンクを
注ぐ回数はミールサービスの際に腰を曲げる回数より断然
多いので1フライトで少なくても200回以上は行うとしたら
手首を傷め易いのも当然だと思います。
はじめのうちはテーピングやサポータをしてしのいでいましたが
一向に良くならず、先輩にその事を相談すると「しっかり治さ
ないと絶対良くないよ。」と言われ病院へ行きました。
そこでフィジオセラピーを受け徐々に回復しました。
フィジオセラピーではジェリー状のクリームを塗って
その上から超音波でマッサージをしたり、患部をじっくり
温めたり手首のマッサージをしてもらいましたが、あのまま
病院へ行かずに自己流で治そうとしていたらきっと
治らなかったかも知れません。手首を傷めた方は無理せず
お早めに病院へ行かれる事をお勧めします。
クルーによるヘルス&セーフティーチームと言うボランティア
組織があり個々のクルーが仕事中に起こした怪我や病気、
疲労度等を調査してデーターベス化してそれをもとに
クルーに対して色々アドバイスしたり、会社に対しても
様々な提案をしています。
出来ましてほっとしています。私のエッセイに対する
感想や週間エッセイに対するご要望、その他
是非是非メールして頂けたらとても嬉しく思います。
ありがとうございました。